Biotech Nationのエピソード一覧

ここで何回も紹介しているBiotech 研究機関・企業の関係者へのインタビューのポッドキャストである、Biotech NationのArchives一覧ページがありました。自分の興味のあるエピソードのみを探し出すには、このページを見ると良いと思います。
http://www.itconversations.com/series/biotech

[English] NPRのポッドキャストのTranscript

ここで取り上げることの多いScience Fridayなどを含む、NPRのポッドキャストのTranscript(台本、原稿)をオンラインで購入することができます。
http://www.npr.org/transcripts/
1エピソードあたり約4ドル、1年間有効で60エピソードあたり約50ドルです。内容についてしっかり確かめたい場合などに有用だと思います。
1本あたりの課金だと私にはちょっと高く思えます。興味のあるエピソードの内容をすべてダウンロードしておきたい(そしてそれを読む時間がある)となった時には、60エピソード/1年間有効のプランを購入してみようと思います。ずっと先になるような気がしますが。

癌治療法選択診断 http://edcorner.stanford.edu/podcasting.shtml:Title=Kim Popovits, President & COO, Genomic Health, Inc. @ Entrepreneurial Thought Leaders Podcast

  • スタンフォード大学の授業"Entrepreneurial Thought Leaders"のWinter Quarter 2006, Feb. 8
  • すぐに聞きたい方は ⇒ http://www.stanford.edu/group/edcorner/uploads/podcast/popovits060208.mp3:Title=こちら (ちょっと長いです。質疑応答いれて約50分)
  • Ms. Kim Popovitsのhttp://etl.stanford.edu/handouts/0506_win_speakerbio/KimPopovits.htm:Title=経歴
  • Genomic Healthのホームページ: http://www.genomichealth.com/
  • http://www.kwn-rmn.jp/cgi-bin/taiho/news.cgi?mode=jpview&num=1608:Title=Genomic Healthの癌検査がMedicare保険適用となることを発表 @ Reuter Oncology News
  • まだ1回しか聞くことができていませんが、ためになる講演です。ちゃんと内容が聞き取れるように、これから何回も聞こうと思います。
  • この会社が提供しているOncotype DX™というような、癌治療法を選択するための診断薬(今回は乳癌)というものが、すでに認可されているとのこと、まったく知りませんでした。上記のReuter Oncology Newsによると(このpodcastのエピソード中でも触れられていたが)、検査料は$3,400とのこと。ただし、これだけ費用をかけても、早期に最善の癌治療法を選択できれば、不必要な治療を行ってしまうことによる損出、そしてそのことによるQOLへのマイナスの影響などを考えれば安いと考えるべきなのかも知れません。Ms. Kim Popovitsは、いかにこの検査がそれだけ高い費用がかかっても価値ある検査であるか、ということを保険会社などに納得してもらうというような仕事を担当しているそうです(聞き間違いではないと思いますが、、)。
  • 講演のなかで、Ms. Kim Popovitsがくり返し言っていて印象にのこったことは、「(問題が出てきた時は)患者にとって何が最善か、という基準で判断する」というような内容のことです。この「最善」ということの意味するところは、各人・各会社の考え方・視点・観点によって大きくことなります。たとえば、ある薬を非常に安価に提供することが最善であるという考え方もあれば、一方である程度の金額にして製薬会社に次の薬の開発の意欲を持たせることが長い期間で考えれば最善であるとも言うことができます。どちらにしても、医療にたずさわる者であれば、自分なりの視点でもよいので、「患者にとって何が最善か?」という価値判断を日常の重要な指針として仕事をできるようになりたいものです。

2型糖尿病の原因遺伝子の発見、抗インフルエンザ薬と耐性ウイルスhttp://www.sciencefriday.com/pages/2006/Jan/hour1_012006.html:Title=the discovery of a gene that increases the risk of Type II diabetes, drug resistance -- in influenza @ Science Friday

  • このエピソードの前半部分(ITMSでは一つのエピソードとして配信されています)

2型糖尿病の原因遺伝子の発見

抗インフルエンザ薬と耐性ウイルス

中国の将来(環境問題・エイズ問題):http://www.sciencefriday.com/pages/2006/Jan/hour1_011306.html:Title=China's Future @ Science Friday

  • このエピソードの後半部分(ITMSでは、一つのエピソードとして配信されています)
  • 環境問題活動家・評論家として名高いレスター・ブラウン氏が、環境という観点から今後の中国について語っています。
  • レスター・ブラウン氏の紹介: http://www.worldwatch-japan.org/ecoeconomy.htm
  • 中国のエイズ蔓延についても、別の専門家の方が出てきて語っています。

日本経済の将来:http://www.kqed.org/epArchive/R601200900:Title=The Future of the Japanese Economy @ KQED Forum

  • 米国発のポッドキャストで、はじめて見つけた日本をテーマにしたエピソードです。
  • ホリエモン騒動、東証の取り引きストップなどの話題が出ています。
  • リスナーからの質問に多くの時間が割かれています。このようなラジオ番組を聞いている、それなりに問題意識の高い(しかし専門家ではない)米国人が、日本経済についてどのような質問をするか、という観点でも楽しめます。

進化発生生物学:http://www.sciencefriday.com/pages/2006/Jan/hour1_012706.html:Title='Evo-devo' -- short for 'evolutionary developmental biology' @ Science Friday

  • このエピソードの中間部分(ITMSでは、一つのエピソードとして配信されています)
  • 進化発生生物学という学問について解説しています。まだ内容をちゃんと理解できていないのですが、ゲストのHHMIの研究者が明解に説明してくれています。
  • Dr. Sean B. Carroll http://www.hhmi.org/research/investigators/carroll.html
  • 現在米国では、「インテリジェント・デザイン」について大きな問題となっている様です(以前、おなじくScience Fridayのエピソードでこの問題についてあつかっているものを紹介しました)。創造説を「科学の一言説」として論じようという動きです。宗教分離の原則から米国の公立学校では宗教としての創造説を教えることを禁じられていますが、それが科学の一言説であると言えば、紹介できるようになるという考え方です。そのような動きに対して、この番組をはじめ、いわゆる科学の守護者達が反発しています。この直に、進化発生生物学のトピックが取り上げられているのは、そういった背景があるのかな、と思いました。