血管新生に着目したイメージング技術による癌診断 :Dr. Robert Beardsley, president and CEO of Kereos

いますぐ聞きたい方は ⇒ こちら [10m16s, 2005-12-06]

  • Kereos社のホームページ
  • Kereos社では、イメージング技術を使っての癌診断法を開発しています。この会社では、血管新生(angiogenesis)にかかわる因子に着目してMRIを用いて癌を見つけようと試みています。癌細胞は、通常の細胞増殖よりも早いスピードで増殖します。細胞が増殖するためには、栄養分が不可欠であり、よって癌細胞が増えて行く過程では、たくさんの栄養分を得るために癌細胞の周りに栄養分の補給路として新たに血管を作ります(具体的には、癌細胞は血管新生因子を自ら放出して、自らの細胞の周りに血管ができるように誘導します)。このような癌増殖の仕組みを利用し、血管新生因子をイメージングで検出できれば、癌の場所が分かると言う理屈です。血管新生因子に結合する分子を表面にもつ粒子を血管内に入れ、その粒子をMRIで見つけることができるそうです。
  • 詳しくは、ホームページのPRODUCT PIPELINEのところにある、Development, Background, Technologyを御覧ください。
  • このエピソードの前半では、現在のイメージング技術を使った癌診断法の現状として、PET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)について説明されています。後半は、自社の癌診断法について説明します。PETで見つからない小さい癌も、自社の方法で見つけられるという説明です。