ライフサイエンス関連のポッドキャスティングのレベル

トピックは最先端ですし、話をしてくれるのも現役研究者です。よって、内容的に非常に高度な話もできるのですが、あくまでも一般向けのプログラムですので、テクニカルなレベルで言うとそれほど高くないと思います。イメージとしては、日経サイエンス(Scientific Americaの日本版?)とアエラに出てくる科学記事(米国で言うとTimeやNewsweek?)の間のレベルくらいなのではと思っています。日本のテレビで言うと、NHKクローズアップ現代というところです。
テクニカルな意味でレベルは高くないと書きましたが、各トピックについて必要十分な内容として非常にうまくまとまっているものが多いように思います。サイエンスに対するリテラシー、好奇心がが標準よりちょっぴり高い人の心をくすぐるレベルです。研究者や技術者の人にとっては、英語耳を作るのに非常に良いと思います。今までですと、英語を聞く勉強というと、自分の本職と関係ないテーマを聞かなければなりませんでした(サイエンスの話の英語教材なんて今までほとんどなかった)。なんとなく時間を無駄にしているのではないか?という気になります。しかし、本職に関係のあるテーマの英語ですから、無駄とは思わないと思います。
研究者や技術者にとって、内容のレベルや情報量から考えると、聞く内容から得られるものは論文を読むことに比べて数段落ちると思います。やはり、本職に関連するテーマののポッドキャストの効用は、英語耳を作る、英語アレルギーを減らすことが大きな位置を占めていると思います。とりあえず聞くだけですから。しかし、一般向けの内容であっても、話しているのはサイエンスに関するトピックです。ラボ内や学会での意見交換などで使える話のまとめ方、言い回しなどに参考になるのではないかと思います。私は現役研究者でないので、本当に参考になると自身を持ってはいえませんが。